『あまもり』を考える。
ご存じの方も多いでしょうが、安藤忠雄氏の初期の作品に【住吉の長屋】という建物があります。この建物には 雨の日に傘をさしてトイレに行く、という有名な逸話があります。
むかしから「 雨露をしのぐのが家」といわれてきました。
「傘をさして」という部分はルーフテラスのようになっている箇所で、これを『庭』と考えれば屋外になるのでしょうが『陽の光や風を感じることのできる居間』と考えることもできます。
『あまもり』も 人それぞれです。
上の写真は ある建物の廊下の天井なのですが、格子状に模様がついたように見えます。
これは天井の上の防水機能が劣化し、天井のコンクリートに雨水が浸透して 内部の鉄筋が錆びて膨張している様子です。
もう少し状態が進むと、天井からコンクリートがボロボロと落ちてきます。
現状では雨は落ちてはいません。